普段まんが雑誌を読むことが少ないのですが、付録を見た瞬間、思わず即買いしました。
それがりぼんの9月号の付録、まんが家セット!
昔、現役ユーザーだった頃にも同じようなタイトルの付録はあったのですが、最近のモノは少し違うようです。
実際にどんなものなのか紹介します。
いっそのこと夏休みの自由研究にしようじゃないか!
まんがペン・スクリーントーン・ホワイト
まんがペンはカートリッジ差し込み型の万年筆のようなものです。
使い方は同封の箱に書いてありますが、注意として力を入れてパチッとはめ込むまでインクカートリッジを差し込まないとインクが出ません。
もう一つの注意点は、インクを取り付けてもすぐに描くことは出ません。しばらくペン先を下にして軽く降り、要らない紙で試し書きしてください。
ペンのテクニックや、スクリーントーン、ホワイトの使い方は別冊のマスターBOOKでしっかり説明がされています。
スクリーントーンの説明は微妙だなーと思うので補足すると、最初に台紙を取って軽く貼り付け絵に沿わせて形を決めます。形が決まったらカッターナイフで大まかにカットします。その後細かくカットし、しっかり密着させます。
B5原稿用紙(お手本入り・白紙)
漫画家さんのお手本が書かれた原稿用紙3枚と、白紙の原稿用紙が8枚セットになっています。
お手本は薄い色の線で書かれているので、それをなぞることでイラストの練習になります。
下のコマは完全な白紙になっていますので、オチは自分で考えて描きましょう!
こんなことされてしまうと、どうしてもギャグ路線に走りたくなります(笑)
オリジナルが描きたい人用に完全な白紙原稿用紙もあります。
マスターBOOK
付録の使い方と細かいテクニックが載っています。
個人的には画面効果とか、コマ割り構成も記載して欲しかったのですが、ちょっと贅沢言い過ぎでしょうか。
また、本誌の686~688ページに、ふろくファンルームというコーナーに漫画の内容そのものの考え方、いわゆる起承転結などのハウツーが載っていますが、内容はパーフェクトガイドという割には少し薄いです。
絵のテクニック重視なのは、少女漫画の命であるキラキラ要素を失わないためかなぁと考えています。
作品応募用封筒
なんと付録を使ってオリジナルの漫画をりぼんに投稿できます!
小学生向け、初めて投稿する人向け、新人グランプリといったコンテスト方式と、批評をしてデビューまで継続的サポートする“りぼんまんがスクール+”もあります。
付録を使って未来の後継者を育てようとは、集英社……恐ろしい子……!!
昔と大きく違うところ
それはモノそのものがあること。
昔々(10年以上前の話です…)は「まんが家になろう!」という触れ込みのもと、話の構成や画面効果などのハウツーを小冊子にして付録としていました。
丸ペンやGペン、スクリーントーンは画材として小冊子に紹介されているものの、画材屋さんに足を運ばないと手に入らなかったのです。
現代は雑誌一冊600円にオマケとして現物が付いてくるなんて……!?
品質は良く十分使えます。
YOU描いちゃいなヨ!
ぼんやり漫画を描きたいなーと思っている方は、これを機に具体的な行動として漫画を描いてみるのもどうでしょう?
ちなみに私は15歳のときに小学館の漫画グランプリに応募しています。
研究者を目指す前は漫画家になりたかったので、ひたすら4コマ漫画ばっかり描いていました。
4コマ漫画であったのは、既存ゲームのギャグパロディである4コマ劇場に出てくる面白い作家さん達や、読売新聞で連載中のコボちゃんで有名な植田まさし先生に憧れていたからです。
ノートに漫画を描いては友達に見せて、笑いが取れたら満足していました。
「はて、この笑いは他所で通用するのだろうか?」と疑問に思ったある日、新聞に小学館の漫画グランプリの募集要項を発見。
同人誌を描いている近所のお姉さんからお古の画材を貰い、原稿用紙を買って、さっそくオリジナルの4コマ漫画を投稿しました。
結果は……
惨敗。
審査員のレビューには「ギャグに毒気が少ないです」と一言。
自分では面白いと思っていたものがバッサリ切られたので非常にショックでしたが、知らない誰かからフィードバックが貰えたことが衝撃的で手が震えました。
それで満足して未練もなくなり、結果研究職に就いています(笑)
ここで言いたいのは、やりたいことがあって悶々としているなら、一度形にしてやってみようということです。
私は1回で気が済んだので次のステップに進みました。
人によっては、「よしもう一回チャレンジしてやる!」と奮起するきっかけになるでしょう。
やらない後悔よりやる後悔。
付録一個で思わぬ効果が期待できるかも?
うっかり買いそびれても、今ならまだ買えます!!
りぼん 2017年 09 月号 [雑誌]