温泉だけど温泉に見えない。
そんな珍しい温泉が鹿児島県の指宿にあります。
もちろんイメージ通りの温泉も湧いているので、どっちも楽しめる欲張りなところに行ってきました。
砂むし風呂に入るまでの行き方
今回私が行った温泉は、砂むし会館「砂楽」という施設です。
指宿へは鹿児島中央からJR指宿枕崎線一本で行けます。鹿児島中央駅から指宿駅所要時間は約1時間ほどですが、指宿駅から砂楽へは15分ほど歩きます。
道中は南国の雰囲気満点で、歩いているだけでワクワクした気分になりますよ!
砂むし風呂とは
浴衣を着て砂浜に横たわり、適温に調整した砂に埋まって温まる温泉の一種です。係りの人がスコップで砂を体の上にかけてくれるので、首から下は軽く埋められた状態となります。
末梢の血管が温熱効果によって拡張されるため、血液の循環が良くなり新陳代謝を上げデトックス効果があります。また、砂の圧力によるマッサージ効果もあり、重みで全体が包まれる感じがなんとも言えず気持ちがいいです。
10~15分の入浴で全身から汗が吹き出し、砂から外で出るころにはすっきりした気分になります。
この砂むし風呂の温泉は温められた海水が出ている訳ではなく、摺ヶ浜の後背地の山の手には90℃以上の泉源が多く存在し、そこから熱い湯が海岸部に流れ込み砂蒸し場付近に湧き出ているというのが定説です。
塩味を含んだ温泉ではありますが海水と成分が異なることから、地下の深い場所に溜まった古代の水という説が有力です。しかしどの年代の水かはまだ不明です。
内風呂もあります
砂むしでしっかり汗をかいたあとは、浴衣と体についた砂を落として内風呂に入りましょう。もちろん内風呂も指宿から湧き出た温泉となっており、塩味を感じる温泉です。
浴場は広々としていて大きな窓からは海の景色が広がりさらにリフレッシュできます。
サウナもついているのでもう少し汗をかきたい人もじっくり入ることができます。
連休時は大行列
砂むし風呂は人気の観光スポットとなっており、大型連休や土日祝日は大行列が発生します。受付をすんなり済ませたかと思いきや、砂むし風呂の手前でかなり待つことになりますので心して挑みましょう。
砂蒸しに入る時間はほんの10分から15分ですが、波の音を聞き、磯の香を感じながら温泉に入っている時間は、普段の喧騒から離れてゆったりとしたものになります。
サウナとは一味も二味も違うじんわり汗をかく快感は、待つ甲斐がありますよ!