世界ジオパーク認定!室戸岬への案内

室戸ユネスコ世界ジオパーク

高知県室戸には、世界ジオパークに認定された室戸岬があります。

室戸岬は独特の地形・生態系が数多く存在し、それらを間近で見ることが出来るスポットです。

大地の誕生が目の前にある

室戸は海と陸のプレートがぶつかり合い、海のプレート上の堆積物が約5000万~1600万年前もかけて押し上げられた土地です。

現在もプレート運動は続いており、断層や隆起した地形をみることができます。

最も新しい大地は、安政や昭和南海地震の際に海底が陸になった地域です。昭和南海地震のときに、室戸市の津呂港では港の底が1.2m隆起し船の出入りに支障が出たため、堀り直しがされています。

上の写真は室戸岬海岸で撮影したものです。しましま模様になっているところが地層です。

よく観察すると地層が横に真っ直ぐになっておらず、縦になったり斜めになったりしています。これは元々横に真っ直ぐだった地層が、地面の隆起によって持ち上げられたことによるものです。

亜熱帯性植物が生息

室戸は沖を流れている黒潮の影響で南からの暖かい海風を受けて、亜熱帯性の植物が生息しています。

アコウが代表的で、台風に負けないように岩にしっかりと根を張っている様子は力強さを感じます。ウバメガシ、トベラ、タイキンギクなど温暖な海岸域に生息する植物も多くみられます。

海岸からくるっと180°向きを変えるとそこは亜熱帯のジャングルさながら。海とジャングルが隣接している独特の雰囲気があります。

実際のアコウの写真です。かなり大型の植物です。

深海の様子が陸上で観察できる

深海で作られた砂と泥の層には、海水の流れで作られた模様や、生物が這ったあとなどが化石として残されています。これらも地震で押し上げられて陸上に上がったため、深海に潜らなければわからなかったことが、陸地で観察することができます。

大地の隆起を調べる方法

過去にいつ地震が起き、大地がどのくらい隆起したのかを判別する方法として、ヤッコカンザシの巣を調べる方法があります。

ヤッコカンザシはゴカイの仲間で、海面付近に巣を作ります。巣の痕跡が海面よりも高い位置で見つかるということは、地震に伴い大地が隆起したことで干上がって出来たことを物語ります。巣の痕が分布する高さや、年代を調べることによって大地がどのくらい隆起したかを知ることができるのです。

自然観察しやすい環境

室戸岬には遊歩道が設置されており、フィールドワークしやすい環境にあります。

各ポイントには解説が書かれた看板も設置されているので、どこを観察したらいいのか、何を示しているのかを分かりすく学ぶことが出来ます。

雨天時は海が荒れやすく地層の観察は厳しくなりますので、晴れた日にお出掛けするのがよいでしょう。

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