日本カビが大流行!?どんな症状なのか?薬が効かなくなる可能性も

vitalworks / Pixabay

2009年に日本人研究者が発見した新種、カンジタ・アウリスがヨーロッパやアメリカ、アジアで世界的流行を起こしていることが分かりました。

日本カビというものを初めて耳にし、日本が元凶なのかと驚いた方もいたことでしょう。

日本カビとは、現時点での対策はあるかを調べてみました。

日本カビとは

帝京大大学院医学研究科の槇村浩一教授が発見した新種の真菌です。

2009年にある70歳の女性患者の外耳道にある耳だれを培養したときに発見され、2011年に韓国の患者の血液からも発見されました。

のちにインド、パキスタンといったアジア、イギリス、アメリカでも発見。南アフリカでも同様のカビが発見されました。

真菌のことを一般にカビといいます。

日本カビはあくまで通称で、正式名称はカンジタ・アウリス(Candida auris(C. auris))。もしくはカンジタ・オーリスと表記している文章もあります。

世界中に存在するけれども日本で最初に発見されたから「日本カビ」という風な言い方になりました。

症状

発熱のほか、臓器の炎症、細菌性敗血症が見られます。

死亡率は30%~60%と高いですが、発症した患者自身が重篤な病気を持っており、その治療中に発症したという経緯があります。そのため一概に「ヤバイよ!ヤバイよ!」という見方をするのも時期尚早です。

健康な人間が、ある日いきなりバッタリ!という症状ではありません。

アメリカで感染が起こったときの調査では、マットレスやベッド、窓枠といったよく触れるところ、輸液ポンプ(点滴の液を送るもの)にもカンジタ・アウリスが発見されました。

違う見方をすれば、重篤な患者に多く接する医療関係者にあたっては、物凄く重要な事態です。

薬が効かない可能性

現在、このカビが危険視されている理由は「複数の薬に対して耐性をもっている」という点です。

菌による病気で、「まずはこの薬やっとこか~」という薬が効かないということ。

アメリカでは、培養した菌の株のうち9割以上の株が、第一に選択される治療薬への耐性を持っており、うち半分の株は2種類以上の抗菌薬に耐性を持っているという結果がでました。

どう対策したらいいのか

パンデミック(世界的流行)とはいえ、院内感染や介護施設での広がりという点では、健康に過ごしている分には重篤化しにくいと感じます。

しかし、別の要因で体調を悪くして抵抗力が落ちた場合、手術などでカテーテルを入れたときなどは感染症が起こりやすくなっているため注意が必要になります。

私たちが運び手になって誰かに移してしまわないようにするには、手洗い・うがいといったごく基本的なことをきちんとすること。発症を防ぐには体調管理を行い十分な休養を取ることが大事になってきます。

現在良好な健康状態ならば、過度に不安視して特別な対処を求めるより、意外と疎かにしがちな衛生管理を徹底する方が現実的でしょう。

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