よみうりテレビの秘密のケンミンSHOWでも紹介されることの多い新世界。
大阪の人間にとっては馴染み深い町であり、大阪のシンボルとして扱うことが多いところです。
今回は地元住民から見た新世界の町を紹介します。
ガイドブックよりはギリギリのぶっちゃけ話をしているので、観光するときに役に立つかと思います!
目次
アクセス
新大阪(JR新大阪)から
大阪市営地下鉄・御堂筋線のなかもず行きに乗って「動物園前」まで行く。
梅田(JR大阪駅)から
新大阪のときと同様。
大阪市営地下鉄・御堂筋線のなかもず行きに乗って「動物園前」まで行く。
もしくは、JR大阪環状線・天王寺方面行きに乗り新今宮駅で下車。
難波から
大阪市営地下鉄・御堂筋線のなかもず行きに乗って「動物園前」まで行く。
もしくは南東方向に歩いてもOK。1時間くらいかかります。
大阪空港(伊丹空港)から
高速バスが出ているので、天王寺行きに乗る。
JR天王寺駅から西に歩いて15分。天王寺公園(てんしば)の横の通路をまっすぐ歩くとすぐ着きます。
関西国際空港から
JR阪和線から天王寺行きに乗って天王寺で下車。
JR天王寺駅から西に歩いて15分。
通天閣
東京ならスカイツリーに東京タワー。京都なら京都タワー。大阪ならもちろん通天閣。
大阪のシンボルともいえるタワーです。
現在の見た目は割とシンプルになっていますが、昔の通天閣はやたら豪華な仕様になっており、ロープウェイまで付いておりました。今は付けられる様子がないので残念です。
通天閣は高さがあまりないので展望台はイマイチです。展望だけなら、あべのハルカスで十分。
メインはやはり“ビリケンさん”です。
ビリケンさんの足の裏を触ると願いが叶うとされ、毎日多くの人が触っていきます。そのせいか足の裏がめっちゃえぐれてますけど……土踏まず踏まなさすぎやろ。
隣には絵馬もあり、魑魅魍魎で具体的なお願い事がわんさかしています。
やたら関ジャニ∞の繁栄を祈っている人が多いのはなぜでしょうか?
ちなみに外から通天閣を見ると、てっぺんの電飾の色でお天気が分かる仕様となっています。
晴れは白色。曇りはオレンジ色。雨は青色。雪はピンク色です。
串カツ店が競う!
大阪と言えば粉もん。串カツも有名です。
串カツだるまがそこら中にチェーン展開していて超強いです。味も確かにおいしい。
新世界自体、多くの串カツ屋がしのぎを削って競う名所。みんな同じ味ではなく、それぞれ衣の味が違っています。
サクサク仕様にしていたり、反対にふんわり仕上げてきたり。
具に力を入れており、ゲテモノが出てきたり。
個人的オススメは紅ショウガの串カツ。辛さの中に甘酸っぱい香りが広がり、衣の油とソースが甘みとまろやかさを追加。ビールのお供に最適です。(私は酒のアテってよく言うのですが、関東では言わないらしいので“お供”)
チャレンジャー向けには、ゲテモノに挑むのもどうでしょう?
“じゃんじゃん本店”というお店ではコオロギの串カツが食べられます。他にはカンガルーやサソリ、カエルもあります。
サソリは品切れが多いので私も食べたことがありません。
カンガルーは獣肉なので気分的にチャレンジしやすく、鰤と鯛と肉の味と臭いを足した感じ。
一方コオロギは食感バリバリで、中にちょろっとプリっとしたエビっぽいものが含まれています。後味に少し苦みがありますが、決して不味いことはないです。
ソースを浸せば、ご家庭でお馴染みのアレっぽい見た目になります……全部は言いません。まぁ気分の問題なので大丈夫(笑)
ちなみにカンガルーよりコオロギの方がおいしいです。
謎のスイーツ
新世界の一角にある古き良き喫茶店「田園」
そこでは“大阪トースト”と“焼氷”が食べられます。
大阪トーストは大阪名物岩おこしがまぶされているトーストです。岩おこしとは米とゴマと生姜を砂糖で固めた、硬いお菓子です。
生姜の風味とザラメがトーストとマッチして美味しくサクッと食べられます。
焼氷は、元々明治時代の文献などにわずかに残っているのみの幻のスイーツだったものをアレンジしたものです。事前に予約が必要なので注意。
どんなスイーツかというと、マグカップの上のアイスクリームをフランベしたら、マグの中からカラメルソースがかかったかき氷といちごがお出迎えしてくれる、オシャレなものとなっています。
ブランデーソースがかかっているので、コクと共に甘くほろ苦いオトナな味わいとなっています。
何かとギリギリ
新世界は立地というか存在が、いろんな意味でギリギリなのです。
隣には美術館や動物園、スパワールドとカップル・ファミリー向けが並んでいる中、ちょっと道路を挟めばホテル街や風俗街、謎のおっちゃんがやっている露天と、住民ですら「なんじゃこりゃ」と思うものがわんさかあります。
それこそ新世界が新世界たる魅力でもあります。
2015年9月までは日活ロマンポルノがあって、そのカオスっぷりに花を添えていたのですが、客足の減少により健全な(?)ショーホールに生まれ変わりました。
日活ロマンポルノというものは5分に1回は濡れ場があるコメディ映画だと思っていただければいいと思います。決して真面目に見るものではなく、ツッコミが追いつきません(笑)
天王寺寄りの位置にある「ホテル醍醐」は第二の大阪城。
県外の人に「あれが大阪城やで」って言うと信じ込ませる程の力があり、インスタ映えするフォトジェニックさを持っています。
ぶっちゃけ天王寺のホテル街の相場は、難波や梅田界隈にくらべてはるかに安いです。適当に宿を取りたいカップルは近所のアパホテルより安く済ませられます。
一番安いところでは、もれなくおばちゃんの長話も付いてくるのでお得感がありますよ(笑)
私のサイトは【健全でお上品】をモットーにしているので、これ以上深く言及するのはやめておきます。
治安は?
謎の露店で靴が片方だけ売っていたり、シワシワのおばあちゃんがピンク色のマイクロミニを履いて営業(お察し下さい)していたり、動物園の隣に“ある意味動物園”があったりと、ここ大丈夫なの?という声が聞こえてきそうです。
Googleの検索でも「新世界 治安」と出てくるくらいには心配される方が多いのでしょう。
現在新世界は観光地化されており、治安はかなり良くなっています。
それこそ20年以上前はもっとぶっ飛んだカオス、はっきり言って魑魅魍魎でしたが、住民と政府による長年の頑張りで誰でも入れるよう努力を重ねてきました。
今では多くの海外旅行者が訪れる人気スポットで、親切な町になっており安心して周れるかと思います。