図書館で文庫本の貸し出しを中止してほしい!?文芸春秋社が要請へ

読者家の方々には衝撃の話題が出てきました。

なんと文藝春秋が「図書館での文庫本貸し出しをやめて欲しい」と要請することが明らかになりました。

なぜそのようなことになったのか、人々はどう反応しているのかを紹介していきます。

概要

朝日新聞の取材によると、文芸春秋の松井清人社長が2017年10月13日の“第103回全国図書館大会 東京大会”に出場することになりました。

その演題は、現在の文庫本の売り上げ状況と図書館の貸し出しとの因果関係を上げ、貸し出しの中止を要請するとの旨なのです。

2015年の図書館大会では新潮社の佐藤隆信社長も出版不況の原因と図書館との因果関係を主張し、物議を醸しました。

全国図書館大会とは

図書館と町、人々との関わりをテーマに、毎年数々の著名人が講演を行う大会です。

講演を聞くだけでなく、質疑応答やワークショップ、展示会も行います。

今回注目となるのは、『公共図書館の役割と蔵書、出版文化維持のために』です。

図書館と出版との関わりを多方面から考え、よりよい関係性を構築していく中で、出版社側からの考えを表明するとの方針です。

松井社長は「文庫は自分で買うという空気が醸成されることが重要」と訴えます。

売り上げの低迷は図書館が原因?

2015年の図書館大会では新潮社の佐藤隆信社長も出版不況の原因と図書館との因果関係を主張し、物議を醸しました。

このときの主張は「ベストセラーを複数貸し出すのは出版社や作家の利益にも関係する問題。新刊の本を貸し出すのは1年待って欲しい」との旨でした。

図書館側は「因果関係を示すデータはない」と反論し、解決には至りませんでした。

今回は文庫本に焦点を当てて問題を提起するようです。

2015年度に行われた出版社側の調査によると、文庫本の貸し出し実績を公表していた東京都内の3区1市で文庫本の貸し出しは約2割前後に上ると発表されています。

文庫本は収益の柱であり、貸し出しによる影響があって売り上げが下がっていると言いたいのです。

その一方、出版科学研究所の調べでは「図書館が要因の一つともいえるが、スマートフォンの普及や娯楽の多様化、書店の減少など、要因は複合的である」としています。

Twitterでの反応

否定的な意見が多く寄せられています。やっぱり困っている人が多いようですね。

お金のない学生時代は図書館に助けられた、図書館のおかげで本が好きになったという人も結構いました。

私の感想

図書館の資料に助けられていた身としては、文庫本の制限をされるというのは痛い話です。

学生にとってはお金が無くても図書館のような施設があるから知的活動が出来て、大人になったときにその教養を元に社会に貢献できるという点があります。

また、図書館で本に触れたことで、改めてその本を購入する動機になることもあります。

公立図書館の役割として「すべての国民は「いつでもその必要とする資料を入手し利用する権利を有すること」そして「この権利を社会的に保障することに責任を負う機関」が図書館であることを表明しています。

しかし、読書は作者がいてこそのものです。そして出版社の助けが無ければ我々が手にすることなく埋もれていた情報もあるのです。

だからこそ出版社側の意見も分かるし、今後ともよりよい関係を築いてほしいを思っています。

今回の文藝春秋の中止要請で文庫本の貸し出しを中止をしたとして、絶版になっている本が中止の対象にされてしまう可能性が有ります。絶版本でも有益なものであれば貴重な財産であり、これを失うのは非常に大きな損失と考えます。

個人的には、文庫本や新刊を置くのに1年待ってから貸し出しを行う、過度の複本(同じ本を何冊も揃えて貸し出すこと)はしないというのが現実的な策だと思います。

出版社側の策としては、売り上げアップのため電子書籍の充実を図るというのも一つかと思います。

図書館に制限を書けても売り上げには関係しないという説もありますが、意見だけでは実際分からず、本当にやってみればいいことです。両者が納得した上で次の策を練ればよいのです。

知的活動に貢献するから有益だと言いながら、作者や会社を無視してなんでもかんでも「無料で読みたい」というのは読み手側の勝手であると感じているし、トライアンドエラーを行い両者の意見を折半した棲み分けをされるべきだと思います。

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