髪染め強要され不登校に!?大阪府立懐風館(かいふうかん)高校とはどんな高校?

日本人・外国人関係なく全国のティーンたちが震撼する事件が発生しました。

なんと「地毛が茶色であっても黒髪以外は認めない」を地で行く高校が大阪にあり、生徒は不登校まで追い詰められたのです。

この事件の内容と、どんな高校だったのかを調査しました。

高校の背景を見るとなんとなく原因が見えてくるかもしれません。

事件の概要

事の発端は大阪府の公立高校、府立懐風館(かいふうかん)高校に通っていた高校生の不登校の原因にあります。

生まれつき髪が茶色だった

この高校生は2015年4月に同高校に入学しました。

事前に母親から「頭髪が生まれつき茶色にもかかわらず中学時代に黒染めを強要され嫌な思いをしたため、高校では同じ事がないように配慮してほしい」と伝えてありました。

それにもかかわらず、学校側は高校生が入学後1~2週間ごとに黒染めの指導を始めました。

生徒が2年生になると、4日ごとに指導が入ることに。

いやいや、最初から連絡を入れていたはずです。

学校側も要請が気に入らないのなら入試前の説明会時に断っておくべきだと思います。

指導には従っていた

指導に対して生徒は決して無視をしていたのではなく指導に応じていたのです。

学校側は「1度黒く染めていた生徒は続けるのがルール」という強固な姿勢を取っていました。

何度も染色したせいで髪の毛はボロボロになり逆に色素が抜けてしまうことに。頭皮もかぶれが出るようになりました。

指導教諭は「母子家庭だから茶色にしているのか」など指導どころか中傷まで入る始末。

生徒は過呼吸で倒れた救急車で運ばれたこともある他、修学旅行も髪の色を理由に参加できませんでした。

指導の名のもとに中傷するとは、もはやいじめ案件です。

教諭の一言で不登校に

2016年9月に教諭から「黒染めしないなら学校にくる必要はない」と言われ、生徒は不登校になりました。

高校側は2017年4月、生徒の名前を削除。他の生徒や保護者には「退学した」という虚偽の説明をしたのです。

頭ボロボロで染められないのだからどうしようもないですよね……

しかも退学手続きしていないのに退学しただなんて虚偽の説明までしています。

裁判になる

生徒側は「指導の名のもとに行われたいじめだ」として約220万円の損害賠償を府に求める訴えを大阪地方裁判所に起こしました。

大阪府教育庁側は「原告の主張は一部、事実と違うところもあるので訴訟の中で説明していく」とコメントしています。

学校がこのような指導をしたのは「茶髪の生徒がいると学校の評判が下がるから」という理由からです。

外国人でも髪染め強要の姿勢

高校側は代理人弁護士にこんな説明をしています。

「たとえ金髪の外国人留学生でも規則で黒染めさせることになる」と。

ひぇぇぇぇぇぇ!!

もう高校のパンフレットの最初のページに

☆彡 黒髪以外お断り ☆彡

とかデカデカと書けばいいんじゃないですかね。

むしろ書いていただきたいです。うっかり入学してしまったら、お互いが不幸になるだけですからね。

あと、この説明は強引で不自然な感じがします。ナチュラルなテンションでコメントしていたら「おいおい大丈夫かよ」と言いたくなります。学校内で大ぴらに言いまくっていたら引くに引けなくなったという印象を受けました。

普通の大人ならば、金髪や赤毛の外国人に黒染めを要求するなんて、おかしい事を言っていると気付くはずです。

たとえ「原告の主張が一部事実と異なる」とは言え、裁判で不利になりかねない発言です。さっさと会見を開いて収拾に努めた方が賢い選択です。

高等学校であるにもかかわらず、高等な思考をしないところがこの学校のチャームポイントかなと思います。

(余談ですが、高校は高等教育をするところではなく中等教育をするところ。高等教育は大学や高専)

府立懐風館(かいふうかん)高校とは

大阪府の羽曳野市にある男女共学の公立高校です。

創立は1978年と若干新しく、全日程普通科総合選択制を取っています。

偏差値は44。全国の高校で平均的な偏差値(偏差値48.5)より少し低めとなっています。

(出展:高校偏差値.net)

教育目標

教育基本法の精神に基づき、知、徳、体の調和がとれ、社会に貢献できる人材の育成を目指し、校訓と教育方針を定めました

校訓

高志貢献(こうしこうけん) 志しを高くし、人のため社会のために尽くす

倶学倶進(ぐがくぐしん)  共に学び、共に進歩・成長をする

教育方針

1.先賢の英知をしっかりと身に付けた人材を育てる。

2.自分の殻を破り、挑戦し、豊かな感性や広い視野を手にする人材を育てる。

3.地域社会の期待に応える、活力ある高校生を育てる。

4.常に目標を掲げ、進路実現を図れる高校生を育てる。

(出展:公式サイト)

言っていることと実際にやっていることが乖離しているようにも見えるのですが……

豊かな感性と広い視野を持っているせいか、頭が痛くなってきました。

ちなみに偏差値が低いと服装指定や校則が厳しくなりがちで、高偏差値の学校は服装自由であることが多いです。

口コミ評価はどうなっている?

みんなの高校情報という口コミサイトでは在校生・卒業生の感想が語られています。

一通り読んだところ、生徒同士は仲が良く楽しいといったことが多いです。ただ校則に関してはペナルティがあったり、染めていなくても見かけで判断されたりとかなり厳しいようです。

中には、地毛が黒ではないと診断書をもらってきても黒染めをしなければならないという記載もあり、学校側のコメントは本気なのだと感じられます。

私が読んだ感想としては学問には力を入れておらず、生徒指導・部活重視なのかという印象を受けました。

高校って何するところだっけなぁ??

地毛登録という制度がある

大阪府の高校では、生徒の人権を守るために「地毛登録」という制度を入れている高校も複数あるそうです。

私は大阪府下の服装自由な高校に通っていましたが、私の母校ではそんな話聞いたことがありません。生徒指導の一つとして髪色もありましたが、身体の特徴なら仕方がないとされていました。

(実際には、染髪して金髪・赤毛・茶色になろうが真面目に学校生活をしていれば黙認されていました)

私自身は染髪の規制による教育効果に対して懐疑的であり、「地毛登録」なるものも一体何の意味があるのかさっぱりわかりません。

「何も考えるな」という教育ならば合点がいきますが。

学校では髪も服も重大な問題のように扱っていますが、他に考えることがなくてヒマなのか、単なる幻覚にすぎず、一般社会ではどうでもいいことです。

ただし、髪色はその人の印象を左右してしまう側面を持っていることから、世間一般でもある程度制限がかかることがあります。

人は見た目が9割といわれてしまう部分について、どれだけ教育を施そうとも意識が変わらないのはどうしようもないことであり、大勢の人間と社会生活を営むにおいて自己責任が伴う部分です。

しかしこの問題はあまりにも常軌を逸しており、放置すれば日本人至上主義、のちに人種問題へと発展する恐れがあります。

将来の子供たちの良き見本となるよう、大人たちが高等学校の教育にふさわしい思考をすることを願います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 熊田 豊 より:

    「懐風」 風を懐く(いだく)良い校名です。
    しかし報道どおりだとしたら最低の高校だと思います。
    一応先進国であるはずのこの区にで21世紀にもなって、
    子供たちをひどい目に合わせ、潰す教育が行われている事に驚きます。
    まさに大阪のなせる業だと納得してしまう。

    こんな事をしているようなら、この国の行く末は暗すぎる。
    何とかしなければ、本当に「日本沈没」になるだろう。

    しかし、この学校の教師の中には、「まともな大人」が一人もいないのだろうか?
    だとしたら余りに恐ろしいことだと思う。
    こんなガラクタの大人を見て育つ生徒が将来どうなるのか….

    • ぬるみず より:

      コメントありがとうございます。
      懐風館は公立高校なので教員が何年かおきに他の学校へ異動となります。そのため「まともな大人」が0人というのは考えにくく、強い発言力を持つ変な人がいて誰も声を上げられないと考えられます。
      いわゆる「悪しき伝統」というもので、生徒の方も諦めてしまっている風です。

      事件単体ではなく社会問題として見てみると、大阪の学校問題のみならず全国の会社も潜在的に抱えている問題です。
      例えば、就活で髪の毛を黒にしてリクルートスーツの着用を暗に強要しているのはその典型です。社会人にはTPOがあるんだとはいえ、その教育を過激派に任せると今回の事件となります。
      表には出ていないだけで、同じような現象は存在していると思っております。

      日本の行く末は暗すぎるとお考えのようですので、ほんの少し気分が明るくなる提案を一つ。

      このような変な規則と生徒が対峙した場合、規則なんだから仕方ないと割り切る生徒と、規則そのものに疑問を抱く生徒が必ず出てきます。
      前者はどんな組織にも所属できますが、後者は自分にあった環境を探さねばなりません。
      となると社会から落ちこぼれるか、アングラに行く、他の環境に行く、ハイレベルな環境に行く(この辺にいる人達は割合的に見てマトモな人が多い)の4択となります。
      頑張って一時的に適応するという手段もありますが、いつかは潰れてしまいます。(それが今回の高校生)
      組織そのものを変えるというのもアリですが難易度が高い。会話が出来ない相手とやり合う精神力と、その価値があるかどうかです。

      選択肢が4つ(プラス難しいのが2つ)ある。これだけで一人でも助かる可能性がぐっと広くなります。
      全員を一度に助けるのは難しいので、一人ずつヒントを与えるというのはどうでしょう。幸い今はインターネットがありますから悩んでいる誰かには届くはずです。
      変な先生に左右されない予防策として、個人的には高校生からは自ら手を動かす哲学教育をするべきだと思いますね!